賞与(ボーナス)支給の考え方
賞与というのは、特段法律で定められているわけではない報酬です。しかし慣行によって、賞与を支給している会社が多い現状があります。給与と言うのは社員にとって、生活の糧です。ですので、少しで経済的に豊かな生活を送れるよう賞与を支給することは、個人的に推奨します。
ですが、せっかく用意した賞与が、社員の不満になったとしたらどうでしょう。経営者側からは、せっかく用意した賞与に不満を持たれると心外です。また社員側からすると、「この額?」などと不満を持つことは不幸です。
賞与に関して不満が発生する要因は、大きく3点あります。
① 賞与自体の金額が極端に少ない。同業他社や同規模企業と比較して、極端に少ない賞与は不満につながります。ただし、経営を考えた時、業績結果によって少ない額となってしまう事態も考えられます。その場合は、経営者自ら説明機会を設けてモチベーションケアを実施しましょう。
② 賞与自体の算出根拠がない。いわゆる経営者の”鉛筆ナメナメ”で決める賞与額は、不満を招きやすい。原資が限られている中小企業経営においては、ロジックに基づいた算出式を決めておきましょう。
③ 経営者(幹部)自ら、面談をしながら支給する。賞与支給のタイミングは、個人面談をして日頃の就労を労い、双方向のコミュニケーションを実施するいい機会です。これがないと、不満を招きやすいです。
3月は年度末です。3月決算の企業においては、決算賞与を検討される経営者も多いでしょう。
賞与という法定外の報酬を、ぜひES向上に役立てていただきたいと思います。
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