中小企業の戦い方 その1
中小企業経営は、大企業のそれと根本的に違います。先日も、クライアントのご支援の際、この現実をまざまざと見せつけられる事例に遭遇しました。
大企業のあるある戦略の一つに、下請け企業への圧力というものがあります。資本力に乏しい中小企業は、仕事を”くれる”大企業の、いわば言いなりにならざるを得ないことが多くあります。
要求の多くは、価格に関することです。次に納期、次に品質と言ったところでしょう。
時々、約束を反故にされるケースも見受けられます。
検討すると言って検討しない。調べると言って調べない。試作品を作ると言って作らない…など。
「バカにするのもいい加減にしろ!」と言いたいですね。
中小企業の戦略は、ただひとつ。オンリーワン経営です。つまり独自性の追求。
特に品質でのオリジナル性の追求が重要です。他にはない、強みを生かしたオンリーワンの商品を開発する…。突き抜けた品質の商品に仕上げる…。など戦略は無限です。
品質によるオンリーワンが実現できたら、次は価格です。
期待を裏切らない品質に裏付けされた、これまた突き抜けた価格の実現です。
思い切った価格政策を立案しましょう。基本的に「値段を下げることはいつでもできるが、上げることは難しい」ですから。
そして、お客様(取引先)を絞らないことです。特定の顧客に依存すると、サバイバビリティ(生存性)が著しく下がります。
取引先の業績や戦略に翻弄されますから。戦略は、自分たちでコントローすることが重要です。
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