何よりも志(こころざし)!

創業当時のメンバーが、何年後かに”袂を分かつ”事例は、じつは珍しくないことです。チームメンバーが、それぞれの道を歩んでいくことは、二つのプロセスを考えなければなりません。

ひとつは、ポジティブ・ファクター。円満な話し合いのもと、今後のビジネス連携などを構想して”絆”を結んだまま、進めること。

もうひとつは、ネガティブ・ファクター。何らかの不満点が沸点に達し、負の感情を持ちつつ退社してしまうことです。

ネガティブ・ファクターは、悲劇以外の何者でもありません。悲劇は極力避けるべきです。

この悲劇は、損得(給与・賃金)に関する不満が原因となっていることが多い…というのは、目に見えた要因です。

真の問題点は、実は他のところにあるのです。創業メンバーが、ネガティブ・ファクターによって退社する事例をいくつか研究すると、共通点が垣間見えます。

それは、創業当時の”志”を見失っているということ。それが一番大きい。

人間は損得(給与や賃金)だけに不満は持ちません。同じ志を共有できない、あるいは見失った時に”心が離れていく”のです。

経営は、何よりも”志(こころざし)”が大切です。志を明文化したものこそ、「経営理念」と呼ぶものでしょう。

なので、理念やビジョンが大切ですし、会議や研修の場でメンバー全員がその志を共有することが重要なのです。

定期的に経営課題を共有し、解決(PDCA)する会議が必要なのは、こうした理由からなのです。

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