ハラスメントの間違った理解による、組織の萎縮

ハラスメントという言葉は、およそ15〜6年前あたりから社会現象として叫ばれるようになりました。会社の経営における、ハラスメントは代表格がパワハラ。モラハラ、そしてセクハラ…といったところでしょうか?

このハラスメントは実に厄介で、間違った解釈や社会への浸透が見られるのではないか?と僕は思っています。会社において、指示命令は当たり前です。そして、業務ミスや怠慢な仕事による多大な損失は、中小企業経営にとって死活問題となりかねません。

また社員の成長を願うばかりに、叱咤激励した言葉を「パワハラ」と言われる…。こんな現象があちらこちらで見られるから、困ったものです。

パワハラと叱咤激励は全く違います。そこに愛情があるかどうか?でそれは決まるのですが、なんでもかんでも「ハラスメント」として捉えられると、企業経営が萎縮してしまうのです。

もちろん、人格否定をする言動や性的な嫌がらせは、罰されるべきです。「お前はクビだ!」とか「辞めれば?」などという言葉自体は、絶対に否定されるべきでしょう。

組織の統制のために正当な間違いを正す言動は、ハラスメントとは言えないのです。

ハラスメントが横行する企業を冷静に見てみると、社風としてギスギスした空気の薄い(呼吸しにくい)雰囲気が充満している傾向があります。

日頃から構成メンバーの「人格的」「スキル的」成長のために、励まし合い高め合うような社風作りに気をつけたいものです。

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