OFF販促のカラクリ

販売価格の◯◯%OFF!という販促戦術を考案する場合、時と状況を熟考しながらというのが定説です。お客様は、意外と価格に訴求点をもっていないのが現実です。

そして、「OFF販促」は中小企業経営の業績数字を圧迫する”諸刃の剣”であることを認識しましょう。

例えば、販売価格が10000円だったとしましょう。10%OFF販促を展開した場合、仮に売り上げたとしても金額は9000円になります。つまり収入の1000円減ということです。

そこで、僕が推奨するのは「+アルファ販促」なのです。つまり、ノベルティやオマケをつけて顧客満足度を上げる販促戦略です。下手なコンサルタントほど、価格を下げる戦略を提案するのでご注意を!

ノベルティやオマケは、仕入れても販売価格の50%ほどの原価で済みます。OFF価格の1000円を原価で使ってもいいと考えると、それなりの豪華なノベルティやオマケ(+アルファ)が実現できます。

実はこの戦略は、とても有効です。ノベルティのセレクトは知恵を絞るところですが、ここが腕の見せどころであり、中小企業らしいワンツーワン・マーケティング(顧客様との個別関係構築)を実現します。

OFF販促による値下げ戦略は、「麻薬のような」ものです。例え売り上げることができたとしても、粗利率は下がりますし、結果的にブランディングを阻害していきます。

先ほどの例で、酒屋さんでイメージしてみましょう。

「10000円の高級日本酒が今なら9000円!」という販促キャッチと「10000円の高級日本酒!お買い上げの方には、店主厳選の高級おつまみが付いています!」という販促キャッチ。

皆さんはどちらに興味が湧きますか?

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