インセンティブ旅行について思う

先日、僕の大切なクライアント(アパレル事業)で会議をしていたときのこと。社長がおもむろに「インセンティブ旅行を計画したい」と発言しました。

インセンティブ旅行とは、目標達成したら社員を旅行に招待する(普通は全額会社負担)制度です。

この会社は、コロナでもろに負の影響を受けている企業です。業績もコロナ前に比較して、大変苦戦している結果なのですが…。

「この2年にも及ぶコロナ禍の中、アゲインスト(逆風)にも関わらず、しっかり頑張ってくれているスタッフの皆に報いたい。」社長の言葉です。

これが中小企業経営者の真の姿だと…感激して涙が出そうになりました。

社員をネガティブ叱咤(蔑みに近い、モチベーションを限りなく削ぐ言動)する経営者は、普通にいます。

しかし、この状況下でも社員を信じ、社員を激励し、社員に感謝する経営者がどれだけいるでしょうか?

会議の終盤において、このような議題を提案。この後の会議は、高揚感が高まり、議論も盛り上がったことは言うまでもありません。

このブログで何度も訴えていますが、中小企業経営は何よりも「メンバーのモチベーション」が大切です。モチベーションが低い会社は、業績も低い、あるいは長続きしません。

試算すると数百万円のコストを、社員への還元のために惜しみなく使うクライアントに、僕自身心から感銘を受けました。この企業をこれからも誠心誠意、支援していくこと…これを自分自身の信念にコミットした瞬間でした。

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