経営理念の落とし込み…

理念経営を実践していくことは、実を言うと簡単なことではありません。理念(ここでは、経営理念と呼びます)は、社員全員の想いを見える化、読める化したものであり、企業の目的そのものだからです。

このブログでも幾度となく紹介していますが、経営理念をただのお飾り的に活用している経営実態。すなわち、立派な理念を掲げてているが、実際のオペレーションは理念に反することを展開している…。

そんな経営を幾度となく見てきました。そのたびに、理念経営の難しさを実感するものです。同時に、我々のような専門家(理念経営を推奨する専門家)が、ブレずにクライアントに対して浸透支援することの不足感を覚えています。

経営理念を、自社の組織に隅々まで落とし込むのは、コンサルタント(中小企業診断士)の仕事ではありません。これは、経営者の大切なミッションです。

ことあるごとに経営理念の意味や価値を、メンバーに伝え、理解を促進する。全ての経営判断が理念を基準になされているか?を日々留意する。このような地道な行為がないと、理念経営は本物にならないのです。

月に1、2度支援のために来るコンサルタントは、組織に刺激を与え、気づきを促すことしかできないのです。

何度も言いますが、理念経営は本物であり、中小企業経営の真髄です。ブランディングも理念がないと成り立ちません。小手先のテクニックに走ってしまうからです。

マインドが籠もらないテクニックは、限界があるものなのです。

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