経営者の発言が組織に与える影響
経営者の言動が社員に及ぼす影響は、多大なものがあります。とくに、家族的経営が推奨される、中小企業経営においてはなおさらです。
過去、ご縁があった数々の経営者の方々…中でも「発信力が温かいなあ」と感じる経営者の方もおられました。一方で、「どうしてそんなことを言われるのかなあ…」と残念感を持つ経営者もおられました。
日本語というのは美しい言語であり、人々の心を打つ表現が自在に可能になります。逆に、言葉を間違うと、人を深く傷つけてしまう凶器にもなりかねません。
中でも、全体に使って欲しくない発言があります。
それは、「誰が給料払ってると思っているんだ?」という発言です。
だいぶ前に、当時クライアントであった経営者が発した言葉でしたが、勘違いですね。
社員の給料の出所は、一途に「お客様から」です。会社は、お客様からいただいたお金を、お給料という心の価値を付加して、社員の方々に配分しています。
このような発言は、社員の忠誠心を削ぐどころか、極めてモチベーションを下げてしまいます。結果待っているのは、”退職”という結末です。
中小企業経営者は、社員からリスペクトされなければなりません。好かれなければなりません。慕われなければなりません。
経営者が社員から好かれると、社員は「社長のため」「社長から褒められたい」「社長と一緒に頑張りたい」などの想いが生まれ、志高く頑張ってくれます。
それには、「言葉は人格を表す!」というように、発信する内容には十分配慮するスキルが必要です。
せっかく人間味あふれる経営者なのに、心ない発言でカリスマ姓を落としたら意味がありません。
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