研究開発費の話

中小企業経営は差別化の経営(オンリーワン経営)が理想とされます。お客様が欲しくたまらない商品を、開発する(仕入れる)ことが重要な戦略手段となります。

僕はどんな業種においても、中小企業経営は「研究開発費」というものを予算化し、計上して、新しい商品(サービス)を創造していくことを推奨しています。

しかしながら、中小零細企業においてはまだまだ、研究開発という重要戦略を軽視している傾向が伺えます。中小企業は「新しい価値の創造行為」といっても過言ではない。そのためには、弛まぬ開発戦略は必須なのです。

言うまでもなく、研究開発費というのは「未来型(投資型)経費」です。投資なき経営は衰退していきますから、開発そのものを怠る経営をしていると、商売の拡大は望めない訳です。

開発戦略の立案と実行によるオンリーワン戦略に着手しないと、つまるところ「価格競争にさらされる」ことになる訳です。

中小企業経営の最大のタブーは「価格戦略」ですから、経営そのものの力を削がれるということになります。

法政大学時代の恩師・坂本光司先生は、中小企業の売上高対研究開発費率を5%を目処に、限りなく上げていく努力が必要と説かれています。

僕は、せめて売上総利益(粗利益)の5%を目処というのが、現実的かと考えています。

ともかく中小零細企業は、研究開発を重視して経営戦略実行していくことが求められます。タブーである価格戦略を回避するためにも、新しい価値を生み出す研究開発に注力していきましょう。

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