精神論だけでは闘えないが、精神論がないと闘えない
中小企業経営は、何より心が大切です。お客様に対する心、社員に対する心、地域社会に対する心、外注先・協力会社に対する心…すべて大切なファクターです。
心…つまり精神なのです。中小企業は精神がとても大切であり、精神が伴わないとせっかくの企業価値を、正しくお客様や社員に伝えることができないのです。
しかし、精神論だけでは闘っていけないのが実状。その上に「やり方」である政策や戦略が乗っかってくるのです。多くの経営者が、すぐに「やり方」を知りたがります。
セミナーや講演講師を務めたあとは、なおさら。「その方法を教えてください」という質問が来ます。これ自体は大切なことなのですが、セミナー自体のテーマも「やり方」を教授する内容があまりにも多い。
例えば、「人財の育て方」「粗利益の上げ方」…すべてやり方です。書店に行くと、その手のタイトルのビジネス書が何と多いことか…。
はっきり言いますが、ビジネスにはテッパン手法など存在しません。個別具体的な課題には、個別具体的な手法で、個別具体的に戦略実行して解決していくしかないのです。
その戦略実行を推進するモチベーションとなるのが、企業精神なのです。精神が伴わない戦略は、推進していくことが難しい。テクニックに走ってしまうと、継続ができないからです。
その企業精神を文言にしたものが、経営理念と呼ばれるもので、何のために経営するのか?を見える化したフレーズ。すべての戦略(やり方)は、理念にマッチしたものでなければ、うまくいかないのです。
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