中小企業の企業価値評価について思う…

大企業のそれと違い、中小企業の企業価値は算定が難しいと考えています。なぜなら、まだまだ日の目を見ない「開発中の商品」や「申請中の知知的財産」、「社長の人的ネットワーク」…何よりも「幹部、スタッフの人財力」…。

すべて価値算定が難しいファクターです。

先日も書きましたが、経営者はM&Aを考える前に、自社の価値分析を詳細かつ冷静に実行することが大切です。そのためには、我々中小企業診断士のような未来志向型のパートナーと、今後の承継戦略について早くから立案しましょう。

もしかしたら、価値判断によってはM&Aよりも「信頼できる人財に後を継いでもらう」方がハッピーになるかも知れません。いや、むしろお金で売買するM&Aよりも、社員・メンバーが幸福感を担保できる場合が多いのではないでしょうか?

残念ながら、会計事務所や金融機関系のコンサル会社では、業績数字と現状財務状況に偏った企業算定になりがちです。

経営は何があるか分からない。ヨット航海のようなものです。突然、追い風が吹き(いや、追い風を自ら捉え)、逆転が起こることも十分にあります。

特に努力を惜しまず、資源インキュベートしている会社は十分に逆転が可能なのです。

コロナ禍をうまく乗り切り、苦しんでいる環境を脱して逆転プロセスを描くためにも、日頃の「商品(サービス)開発」「人財育成」「品質向上施策」「知的財産経営」などの努力を惜しまないようにしましょう。

日頃の継続的な企業努力こそ、試される時代なのですから。

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