経営理念とブランディングの関係性−2
【経営理念は、企業ブランディングコピーのことである】
経営理念を創出し、組織浸透を図り、自社の価値観として向き合い確立していくこと。それが、企業の趨勢を決める重要なオペレーションであることは間違いありません。
ところが、経営理念に対して「そんなに意味あることなの?」と疑問を抱いている経営者が意外と多い。その理由は、経営理念と利益創出の因果関係が明確になっていないからだと推察できます。
経営理念は、「我が社の価値観・存在目的」をフレーズ化したものですから、企業ブランディングのコピーであるということが言えます。
お客様から選ばれる判断基準は、何よりも「品質=クオリティ」です。
価格で判断されるお客様は、極端にいうと「我が社のお客様ではない」と認識すべきですし、大企業が仕掛ける価格戦略に同調すれば、中小企業経営は成り立ちません。
まさに、企業努力を訴求させ、主張を促進するフレーズとして、経営理念はブランディングにとって重要なファクターなのです。
なるほど、そう考えると理念をないがしろにしている中小企業が、経営がうまくいっていない場合が多いことも肯けます。
業績(売上や利益)とは、理念経営を実直に実行した結果現象なのです。
さらにいうと、経営理念はメンバーの士気を高める効果も期待できます。その理由から、安直なフレーズで理念を決めるべきではありません。
スタッフ、メンバー、協力会社そしてお客様のハートを抉るような「美しい言葉」を創出し、我が社の理念として確立すべきなのです。
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