打ち手がなくなるリスク
中小企業経営は、リスク(危険性)との共存です。波のように次から次に押し寄せるリスクを、どう回避し、どう受け止めて前に進むか?が問われる営みです。
リスクの種類は様々です。経営資源別に分析すると、
⒈ ヒト:人材採用や育成のリスク…まずもって採用できない、結果人材不足に陥る。思ったように育成できない、結果戦力にならない。また、せっかく育った人財が退社していくリスクもありますね。
⒉ モノ:商品や製品のリスク…思ったような品質ができない。そもそも商品開発(仕入れ)が困難。オンリーワンの商品が揃えられない。競合他社から模倣されるリスクもありますね。
⒊ カネ:資金繰りや内部留保のリスク…業績悪化による事業資金の枯渇リスク。また、資金繰りや回収のリスク。カネは事業の血液であり、リスクも深刻です。
⒋ ジョウホウ:知的財産や情報管理のリスク…ノウハウの漏洩や非効率管理のリスク。目に見えない資源のため、優先順位が低くなりがちですが、このリスクマネジメントはとても重要です。
このように様々なタイプのリスクに囲まれる中小企業経営ですが、最大のリスクは「打ち手がなくなる」ことです。
つまり、万策尽きて戦略が立案・実行できないこと。
もしも、戦略実行の打ち手がまだまだあるならば、企業存続の望みはあります。
長引くコロナで、万策尽きたと経営を断念する企業・事業も多い。経営はリスクとの共存…常時リスクを想定しながら、ブランディング戦略を実行していく姿勢が求められるのです。
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