中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【60】

【中小企業診断士の成長プロセス 〜診断士のリサーチスキル〜】

中小企業診断士は、その名の通り「診断する専門家」です。この診断力ですが、実はかなりのスキルを要します。「稼ぐことができない診断士」に”あるある”なのが、この診断の裏付けとなる「調査力=リサーチスキル」ということができます。

このブログでも再三主張していることですが、調査力というのは机上の空論では成り立ちません。

同じ診断士が、クライアントの中小企業に対して「アンゾフの成長マトリクス」を持ち出し、事業構想を全否定する場面に遭遇したことがあります。しかもそのクライアントは、僕の支援先でした。あろうことか、その診断士は「川﨑さんには内緒ですよ…」と発言したとか…。怒

診断士としての振る舞いはさておき(実際、許すことはできませんが)、「アンゾフの成長マトリクス」を活用する事自体は否定しません。立派な先人のフレームワークですから。

問題なのは、リサーチ不足なままの情報をフレームワークに入力し、アウトプット(結論)を出したことでしょう。

その診断士は、オンライン(遠隔)でヒアリングし、情報収集したと言います。はっきり言いますが、オンラインで判明する情報は限界があります。限界がある以上、根本的な課題を解決するコンサルティングは不可能です。

オンラインで提供できる支援は、せいぜい研修支援くらいでしょう。しかも、座学研修のみ。

現場に入り込まないリサーチは、診断する際の情報を鈍らせ、的を外します。結果、正しい診断結果を導くことがない。そのため、クライアントに間違った課題解決を指南することになるのです

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