中小企業のEC戦略

中小企業がECビジネスに進出する時、ECが上げる業績に過度の期待をするのは危険です。ECサイトは無限の可能性を秘めている反面、大きなリスクがあることを想定しておきましょう。

僕のクライアントで実際に起きた話です。

ECサイトを大手通販サイトにリンクして制作した例。そこから入る注文はほとんどリピートがなく、実質的な売上貢献が少ないということが判明しました。

理想は自社サイトのECコーナー実装ですが、サイトに掲載したからといって”飛躍的に”業績が上がるなどと言うことはありません。はっきり言って妄想です。

理想的なプロセスを示しましょう。

ブランディングされた自社商品を開発製造(あるいは仕入れた)としましょう。その商品は、残念ながら実物を見たり触ったり、味わったりしないとその素晴らしさがお客様に伝わることはありません。

そのため、提案営業に赴くかあるいは実店舗に来店いただくかして、商品のプレゼンテーションを行います。

実際の取引は、ECでもいい。その際にもECサイトで購買する特典を付加します。そう、ECサイトはリピート注文として活用することが理想なのです。

ネット通販サイトを設置したからといって、自動課金(自動販売的な仕組み)が実現できたと思うなかれ。

ネットで購買する人々は、ほとんど価格比較することを前提にしましょう。

あくまでも、中小企業のビジネスはフェイストゥフェイス。顔の見えるビジネスが、もっとも大切なのですから

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