できない理由でなく、できる方策を考える…

とあるクライアントの営業戦略会議での席上。なかなか実績が上がらない営業担当課長が、「競合他社の価格競争に辟易している。これでは、我が社の商品は太刀打ちできない…」という発言がありました。

また度重なるコロナによる人流抑制も重なり、外部環境による影響も大きかったのでしょう。気の毒な点も理解できます。

しかし…。営業部長の責務は、自社の価値を販売し、売上・粗利益を稼いでくることです。

できない理由を並べ立てるより、「できる方策」を考えるべきです。当然、コンサルタントとして参加していた僕も、そのように伝えました。

中小企業経営も同じことが言えます。経営者と話をしていると、「◯◯があるから、⬜︎⬜︎ができない」という発言が出てくるのです。

経営は航海のようなもの。大波が来たり、海が時化たりするものです。時には暴風の中を必死で進むこともあるのです。

できない理由を並べるのは、ある意味簡単です。大切なのは「ではどうするか?」なのです。

経営は打ち手の連続です。打ち手があり限り、現状打破の可能性はある。

もっとも危険なのは、打ち手がなくなること。競合他社の低価格攻勢や、大手企業の品揃え攻勢ではないのです。

現状を打破するには、知恵を絞り打ち手を考案し、優先順位をつけて実行。トライアンドエラー(試行錯誤)していくこと。

いつの時代も、どんな環境下においても「敵は内にあり」と心得て、戦略実行していく企業が生き残れるのです。

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL