中小企業診断士が手掛ける経営改善計画書

【経営改善計画書は、収益構造改革を具体的に!】

先日のこと。ご縁のあった新しいクライアント様の企業で、以前中小企業診断士が策定した経営改善計画書を拝見しました。正直は感想ですが、そのあまりにも説得力性が欠ける内容に愕然としました。

特徴は、主な改善内容はコストカットに徹しています。コストカットも、企業の体力を削ぐような内容になっていのです。はっきり言いますが、中小企業のコストカットは、企業の体力を著しく削ぎます。特に投資型(未来型)コストは、「闘えない会社」になってしまうリスクを覚悟しなければなりません。

過去の処理を主な生業とする、税理士や公認会計士が策定した経営改善計画書ならまだしも、中小企業診断士が手掛ける経営改善計画書は、その出来栄えを意識しなければなりません。

つまり、収益構造の抜本的改革を「具体的詳細に」策定する必要があるのです。

具体性に欠ける収益構造改革は、全く説得力に欠けます。金融機関の欲するまま、返済計画の条件変更(リスケ)を目的とした経営改善計画書は、正直全く価値がありません。

収益構造改善計画として、

「新しい販路先を開拓する」とだけしか記されていない計画書…。アクションプランが全く分かりません。戦略というのは「何を、どこへ」。戦術として「どんな手段で」を明記しないと全く説得力がないのです。

「仕入れ先を工夫する」…これも意味がわからない。どんな仕入れ先に、どのようなアプローチをし、どのような提案をして、どのような物をいくらくらいで仕入れる…。そのように記載しないと説得力に欠けませんか?

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