中小企業経営者のARIKATA学【経営者のリスペクトファクター…6】
【専制ワンマン経営の末路】
中小企業経営は、人を見つめて人を育て、人を活かす経営だと改めて思う今日この頃です。経営者(特にオーナー経営者)であればあるほど、自社を我がことと思い経営していく傾向があります。当たり前ですが、中小企業は経営者の器で決まるといっても過言ではありません。
中小企業は基本的にワンマン経営です。逆に言うと、ワンマン経営でなければ機動力が発揮できずに、機会損失(チャンスロス)を招きかねません。
ただし…です。企業規模が社員数10人以上を超えてくると、ワンマン経営をレベルアップさせ、周知ワンマンにステージを変える必要があります。
幹部を育て、幹部の意見に耳を傾け、幹部会議機能を充実させて合議制を取っていく経営です。この辺りから、企業規模の成長度合いに差が出てきます。
つまり組織の支柱となる幹部を育成しているか…育成していないか…。大きな分水嶺となるのです。
いざとなった時に、頼れる人財を長期的な視野に立って育成しましょう。幹部の育成自体は、経営者の仕事です。幹部が育つ土壌は、「専制ワンマン」か「周知ワンマン」かによって大きな違いが出ます。
日頃から幹部と対話して、意見をよく聞き、できるだけ現場の所見を反映させる意思決定が大切です。
経営者が幹部を信頼しないと、その幹部は経営者を信頼しません。信頼されていないと感じる人財は、それ以上育って行きません。
専制ワンマン経営の末路は、幹部人財が育たずに企業の成長を止めてしまうのです。
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