中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【68】
【コンサルティング品質の条件…「実績表示の是非」】
経営コンサルタントを名乗る業者や、中小企業診断士が意外と「コンサルティング実績」を公表していることに驚かされます。例えば、ホームページやブログに「弊社のコンサルティング実績」と題して「売上拡大◯◯%達成」や「顧客獲得数昨年比◯◯人達成」などと、あたかもコンサルタントの実績のように記載している現象です。
自称コンサルタントなら…さもありなんと思う程度です(気を悪くなさらないでほしいのですが…)。僕の周囲にいる経営コンサルタントの先輩は、決してそんなことはなさらない。しかし、中小企業診断士自体がそんなことをインターネットなどで公開していると、怒りを通り越して呆れてしまいます。
その輩は、広告手段として「コンサルティング実績」を公開して、自らの手柄化しているのでしょう。しかし、この行為自体がブランディング価値を落としていることを認識した方がいい。
断言しましょう。コンサルティング支援先の定量的成果(業績、売上・利益、客数・客単価など)は、100%クライアント先の実績です。
コンサルタントは支援者でえあり、サポーターであり参謀役であり助言者であり、共感者でしかない。これから、コンサルタントしての価値を上げていきたいと考えている中小企業診断士の皆さん。
あえて自分の価値を落とすような”恥ずかしい”公表は絶対にやめましょう。コンサルティング実績を我が手柄としなくても、お仕事の依頼はありますから。
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