脱下請を意図するブランディング戦略
先日佐賀県内のある地域でセミナーの機会があり、ブランディング戦略について登壇しました。そこで、ある中小企業の経営車から「我が社は、決まった仕様を決まった規格で製造し、納品する企業だから、ブランディングはピンとこない」と言われました(悪意はまったく感じませんでしたよ。笑)。
僕が「それは、元請け企業からの下請け業務が中心ということですか?」とお尋ねしました。
すると経営者「そうだね。今は受注も安定しているし、業績もいいから」と言われました。
僕は「ん?」と思いましたが、セミナー開始の時間になったため、議論は深めませんでした。
たしかに下請け企業(完全下請け)なら、受注は安定します。ただし、外部環境が安定しているときなら…です。
元請け企業を取り巻く環境が激変した時、皺寄せが来るのは下請け企業なのです。恐ろしいのは受注減、低価格要求、超短納期要求…多岐に渡ります。
つまり、緊急事態になればなるほど要求は厳しくなるし、元請け企業の経営方針に翻弄される訳です。その時!完全下請け企業はどうしますか?
考えたら恐ろしい…。今回の2年半に及ぶコロナ禍が教訓となるでしょう。
完全下請け企業こそブランディング戦略で、脱下請を!
自らの戦略で自らの価値を、自ら開拓したお客様に提供したビジネスモデルを長期的視野で確立することを推奨します。
経営はあくまでも「永続発展」が理想です。元請け企業と一緒に連鎖倒産…などという不幸を招かないためにも。
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