正しい経営計画を立案しましょう!

会計事務所が提供するサービスの一つに、MAS監査(マネジメント・アドバイザリー・サービス)というものがあります。どんなものか…?会計事務所の会議室に1日こもって、5ヵ年経営計画書(将軍の日と呼ばれています)とか単年度経営計画(軍議の日と呼ばれています)などを立案し、毎月そのPDCAを回していくというもの。

それ自体は素晴らしい取り組みなのですが、よくあるのが「経営計画に立てられた目標が高すぎる…」という現象です。これは会計事務所のMAS監査に限ったことではありませんが、下手なコンサルタントが経営者に提言することがよくあるものです。

経営者はできるだけ高い目標を設定しようとします。あたりまえです。経営者目線というのは、そういうものですから。

経営計画書は、経営者だけ(コンサルタント含む)で策定すると、いいものができません。つまり絵に描いた餅のような計画書になっていまいがちなのです。以前も、MAS監査を推奨する会計事務所と並行してコンサル支援したことがありました。ところが結果は、現場の疲弊感が募り、到底計画(目標)が達成できるはずもなく…。

その会計事務所の論理(ロジック)は、「できるだけ高い目標を立てましょう。到達できなくてもいいのです。肉薄することが大切ですから…」。

なるほど会計事務所らしい(数字ばかりを追いかける)論調です。はっきり言いますが、目標は達成するためにあるものです。人間には感情というものがあり、感情に行動が左右されます。マシン(機械)ではなのですから。その感情は経営学的にいうとモチベーションと呼ばれるもの。

モチベーションは、目標を達成した時にMAXになるのです。小さな成功体験が、人のやる気を引き出すのです。

いつの時代も正しい経営計画を立案して、正しく運営(PDCA)していきましょう!

 

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