CAUTION! 事業再構築補助金の罠
コロナ禍の肝煎り補助金の代表といえば、事業再構築補助金でしょう。現在、第7回公募が始まっていて、9月30日までの申請受付中です。たしかに、社員数51〜100の中小企業だと、通常枠で最大6000万円の上限補助金は、一見魅力的な政策のように見えます。
ところが…です。このような投資型高額補助金は、気をつけないとリスクもあります。補助金が魅力だからと、慣れない本業を逸脱し、現実性のない事業計画書で申請する…。このような事象が至るところで散見されるからです。
結果として補助金はゲットでき、事業をスタートさせたが新規事業自体がうまくいかず頓挫。こうなると補助金自体返却しなければならないという怖いリスクに見舞われるのです。
そもそも補助金とは?やりたい事業があり、そのための”補助(補い助ける)”ための公金…ですよね。
ここのところがポイントでして、補助金をゲットすることが目的になってしまうと事業自体がうまくいくはずがない。
困ったことに、補助金ビジネスに染まり、できもしない(無理のある)新規事業を提案して高額な申請書報酬を受け取るコンサルタントもいます。もちろん、補助金申請支援はコンサルタントの立派な業務ですが…。
このような、コンサルタントによる本末転倒型提案に踊らされ、痛い目にあった事業所からの相談がありました。
年すでに遅し。事業自体をさらに再構築する方向になったことはいうまでもありません。
事業(ビジネス)というのは、まずは志が大事。熱い志の上に、補助金が公金注入されるという構図がスムーズです。
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