いい社風を形成するために…
経営者が理想の会社にしたいと考えても、なかなか変革の傾向が現れない…そんなことがよくあるものです。それは、長年蓄積してきた社風というものが、変革の邪魔をしている場合が多いのです。社風を変えるためには、長期的で地道な努力を要することを覚悟しましょう。
経営者は、できるだけ短期的な効果を求める傾向があります。しかしながら、何事もそうですが変革というのは「面倒くさい」ものです。人間は面倒くさいことから、できるだけ逃げたい傾向があるものです。
もしも理想の社風を形成できたら、さまざまな施策が組織浸透しやすくなります。ですので、すぐに効果が現れなくても、じっくりと腰を据えて取り組むようにしましょう。
会社の雰囲気(社風)がいい会社は、結果的な業績がいいものです。経営は、人間が主人公でありモチベーションが業績に多大な影響を与えるモものです。
自主的・自律的な発言と行動を推奨する社風の形成こそ、中小企業が構築すべき雰囲気です。
経営者が戦略・戦術を一方的に押し付けず、ボトムアップでさまざまな施策を考案し提案する企業の社風は、それだけで人財を育んでいくものです。
中小企業診断士として経営の現場で、支援活動を展開する時、社風というものにしっかりと向き合う必要があります。ある意味、コンサルティング活動は、悪しき社風のカイゼン活動であると言っても過言ではないでしょう。
そのためには、コンサルタント自身も長期的で地道な支援を覚悟しなければならないのです。
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