中小企業経営と中小企業経営支援の根幹

様々な業種・業態において、取り巻く環境の激変と共に経営イノベーションを強いられています。特にコロナの完全収束が見えてきた、今日においてはなおさら。

ところが、僕が生存している経営コンサルティング業は、少なくとも20年以上イノベーション起こっていないのではないかと考えています。僕は大卒新入社員として23歳から3年間、ある全国展開のコンサルティング会社に所属していました。

そのころから変わったこと…それは、ワープロがPCに変わった、ペーパレス化が進んだ、ITの普及により情報収集が容易になった…ことぐらいです。

テレビ電話の普及で、経営コンサルティングも遠隔でできるのでは?ということが言われたことがありました。ところが、経営というのはそんなに甘いものではない。経営はやはりフェイストゥフェイス。同じ空気の中で経営していくからこそ回っていきます。それは、経営の根幹が“人間の営み”だということの証明であり、いくらIT化が進んでも不変のことだと考えるのです。

いつの時代でも、ITも設備もカネも時間も“人間の営み”を向上させるためのツール・道具にしか過ぎません。人財こそ経営の中心であり主人公なのです。

経営は人本主義…人財が幸せになるための活動である。業績は結果にしか過ぎない。恩師・坂本光司先生の教え通りです。

中小企業診断士の仕事は、経営コンサルティングです。コンサルティングは現場での事実認識がコアです。オンラインで、コンサルティングは不可能だと主張するのはそのためなのです。

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