中小企業診断士は補助金申請の専門家か?

中小企業診断士の昨今のイメージのひとつに、「補助金申請支援の専門家」というものがあるそうです。コロナで発動された、大型補助金「事業再構築補助金」の申請支援に奔走する診断士が増えたからでしょうか?

あくまでも個人的な所感ですが、補助金の申請支援自体は、中小企業診断士が主として担う仕事ではありません。僕もさまざまな同僚や士業の方々から、「補助金申請の支援はなさっていますか?」と聞かれます。

もちろんしていますよ。ただ、主として業務を請け負っているわけではありません。特にあるのが成功報酬型で、補助金申請を請け負うというもの。

事業再構築補助金の申請で言えば、10%の報酬(成功報酬)。例えば6000万円の事業再構築補助金採択が決定したら、600万円の報酬が得られます。今回のコロナ補助金で、相当に稼いだ診断士もいるとか(数千万円〜1億円)。すごいですね。

すごいとは思いますが、自分自身領域に足を踏み入れようとは思いません。僕自身の、補助金申請支援のルールを設定しているためです。

僕の場合、①定期顧問契約クライアントの補助金申請支援依頼しか受けない ②成功報酬は受けない、申請書策定にかかった時間で固定報酬をいただく。この二つをルールとして決めているのです。

これでちょうどいい。中小企業診断士(経営コンサルタント)のミッションは「価値と価値を掛け合わせて新しい価値を創造する(そのお手伝いをする)」ことなのですから。

中小企業診断士が、「補助金申請の専門家である」と思われているとしたら、それは心外ですし、イメージを払拭する活動に注力しよう…。改めてそう思いました。

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