中小企業経営における「ECビジネス」の位置付け

インターネットの普及により、ECビジネスが脚光を浴びてから、四半世紀ほど経過しました。ここにきて、中小企業経営におけるECビジネスは、ひとつの転換期を迎えたように思います。

さまざまな思いはありますが、ここではひとつの結論を述べたいと思います。つまり、中小企業はECサイトに依存するビジネスモデルは、「非常に危険である」ということです。インターネットの世界は、どこまでいっても仮想の世界。リアルではないのです。

ということは、ECサイトに揃っている商品の”リアル”を体験することは難しい(現在の技術では…です)。なるほど、インターネットの世界は顧客は無限に存在し、大手のネットサイトビジネスは、巨額の富を得ている企業もあります。

しかしながら、これから参入する資本力に乏しい中小企業は、ECサイトで差別化が困難。というより、むしろ不可能なのです。

中小企業経営にとってのECサイトは、あくまでもリアル販売を補完する存在として、運営した方がいい。

よく、ネットの世界で言われる「SEO対策」も、所詮はイタチごっこではないかと思うのです。継続的長期的に、資金を注入し、ECサイト内自体の活性化を実行していかない限り、多額の利益をつかむことは不可能だと言えます。

ただし、巨額の富を得なくても、リアル補完ビジネスとして存在し続けることはできます。

中小企業がECビジネスに参入するには、メインチャネルとして位置付けるのでなく、サブチャネルとしての運営がもっともふさわしいと思われます。

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