ドケチな会社に人財は集まらない…。

数年前のこと。ある中小企業の社長との会話を思い出します。

社長「我が社には、長くいる人材は必要ないと思っています。ほどよく入って、ほどよく退社してくれた方がいい。長くいると、人件費が高くなるじゃないですか。」

小生「だけど、経験豊富な社員がいた方が生産性が高まりませんか?」

社長「それもありますが、人件費はできるだけ抑制したい。」

小生「どうしてですか?」

社長「安い給料でも頑張ってくれる社員が理想です。」

この会話を聞いた時、正直「ケチだな…」そう思ったのは否めません。

少ない予算で最大限の生産性を実現する…。一見美しいようですが、人件費関してはそのロジックは通用しない。

人財に関する超売り手市場である今日。給料が絶対的に安い会社に、人財は集まらない…。そう覚悟しましょう。

「人件費UPは、経営のひとつの目的である」恩師、坂本光司先生も主張されています。目標ではなく、目的であると言われているのです。

先ほどご紹介した会社の末路…。なかなか人が応募しない、入社しても定着率が極めて低い…。結果的業績も低下…。

経営者の思惑とは、逆方向に進んでいった訳です。

「うちの会社は、給料も高いよ。そして素敵な人財がたくさん在籍している。働いても愉しい、すばらしい会社です!」そう、経営者が思わないと、人財は集まらないのです。

人財が集まらないと、機会損失なばかりを生み、業績も伴わない会社として、衰退していくこと間違いありません。

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