ブランディング経営の本質ー4「価格主導権を握る!」

中小企業経営の最大の難関は、価格競争を回避して「価値競争に持ち込む」ことだと考えています。中小企業診断士であれば、クライアントに対して「できるだけ安くしましょう」ではなく「できる限り高価格に設定しましょう」と提案すべきです。コストカット型コンサルティングと同様、低価格提案型コンサルティングは、誰でもできる愚策であると言えましょう。

その企業、その商品・サービスに価値があるならば、”価値に見合った価格を自信を持って設定”すべきです。お客様は、思ったよりも低価格を求めているわけではありません。「安かろう、悪かろう」は中小企業が生み出す価値とは言えない。

中小企業は「高くても価値のあるもの」を生み出す(仕入れる、開発する)べきですし、そこに挑戦のしがいというものがあります。

ブランディング経営の本質は「高品質、高価格、高付加価値」経営の実現であり、その根幹は「品質=クオリティ」であることに間違いはありません。

本当に品質が高いものであれば、それに見合った価格を設定できます。高価格は、高付加価値(高粗利)を実現し、利益をもたらすのです。

「そんな商品ニーズがあるの?」と考えるよりも「お客様が心底欲しいと思われる商品を供給しよう」という発想が大切なのです。

坂本光司先生の言葉。「景気は有効需要が決めるのでなく、有効供給が決めるのである」。この言葉は真理です。

中小企業の皆様。自信を持って価値のある商品・サービスを提供し、価格主導権を握るようなオペレーションにチャレンジしましょう。

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