ブランディング経営の本質ー7「コストカットは企業努力か?」

相変わらず中小企業支援の専門家の中に、コストカットばかりを推奨する輩がいることに辟易します。このブログで何度も主張していますが(これからも言い続けますが)、コストカットは誰でもできます。役員報酬や交際費を無駄に使っているケースなら別ですが、中小企業経営の実際は、コストはカツカツの場合が多い。

極端なコストカットは、企業の体力を奪うばかりか、人財の流出という最悪の事態を招きかねません。

「財務は必ず建て直す…」などと宣う、自称コンサルタントのやっていること…。これは、仕入れ先の値段交渉だったり、固定費の削減だったり…。つまり、コンサルタントでなくコストカッターなのです。

経営改善計画書の策定も、同じようなことが言えます。売上推移の月毎シミュレーションが、少しづつ上がっていくのは理解できますが、その根拠が示されていません。根拠のない経営計画書は所詮「絵に描いた餅」なのです。

示している根拠と言えば、経費(変動費、固定費)に関するコストカット策…。数字の羅列は誰でもできます。

明言しますが、コストカットは企業努力とは言えません。

本当の企業努力とは、高付加価値経営の実践に向き合うことです。つまり、徹底したオンリーワン・オペレーションの立案と実践です。その過程で売り上げが伸び、粗利益率が改善されることはあるでしょう。

企業努力とは呼べない施策(コストカット)に一生懸命になるより、どのようにして売上を上げて粗利益を確保できるか…。そのような思考で努力していきたいものです。

 

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