中小企業診断士が独立するとき…
中小企業診断士として活動する以上、独立開業することはひとつの目標だと思います。
中小企業診断士を取得した人の中で「独立などしたくない…」「全く考えたこともない…」という方は皆無でしょう。
一度は「できれば独立開業の道を…」と考えた方がほとんどだと思います。
時々、診断士の方々向けのセミナーで、「独立開業した時の状況」について質問を受けます。
内容として多いのが「独立した時のクライアント獲得方法」「独立時の収入について」の2点です。当然ですね…笑。
このような質問に関しては、できるだけ赤裸々に答えるようにしています。
まず、クライアントの獲得方法ですが…。会計事務所から独立した小職にとって、最初から4社ほどの顧問先があったことはラッキーでした。
収入として、毎月25万円ほど…でした。年間300万円の収入です。
当然ですが、それだけでは安定した生活の収入にはなりません。
その他、佐賀県中小企業診断協会から「経営改善計画書策定」の仕事をいただき、セミナー講師などを経て、1年目の収入が400万円(売上ベース)でした。
このころは収入的に本当にきつかった。
毎日のように仕事はないわけです。週2日間ほどの稼働だったと記憶しています。
日々、クライアント様との接点開発に明け暮れました。
会計事務所に連絡し、セミナー講師の企画書を提出したり、無料セミナーも担当しました。
展示会や物産展に出かけて、見込み先になりそうな企業に取材の申し込みをしました。
商工会議所や商工会にセミナー企画を持ち込みましたし、専門家派遣も積極的に取り組みました。
あのころ(10年前です)を思い出すと…本当に懐かしい。
また、収入的にはきつかったですが、とてつもなく愉しい時期でもありました。
何せ、未来しかありませんでしたから…。
少しづつ上がっていく収入。セミナーをきっかけにして初めて顧問契約をしてくれたクライアント様…。
「また、次回の会議も楽しみにしています」と言ってくれるクライアントとのご縁…。
それを呼び寄せたのは、やはり「覚悟」だったと思っています。
覚悟を持って努力していれば、その努力は必ず報われる…。
独立を目指す診断士の仲間には、最初にお伝えしたい言葉です。
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