中小企業診断士の本懐
数ある国家資格士業の中でも、とても特徴的なのが中小企業診断士といえるでしょう。よく、弁護士はジョーカー的資格であり、何にでもなれる…と言われます。
が、中小企業診断士は登録することができません。
つまり、弁護士の先生でも、中小企業診断士登録のためには第一次試験を突破しなければならないのです。かといって、よく言われるのは「足の裏のご飯粒のような資格」ということ。
つまり、食えないという意味。
あえて反論しますが、「中小企業診断士は立派に食えるし、喜ばれるし、愉しい資格」ということ。
問題は…。
資格を取れば、食っていけると考えている診断士があまりにも多い。
県協会に所属していれば、仕事がもらえると勘違いしている診断士があまりにも多い。
補助金申請書代行事業(これも大事ですが)に依存している診断士があまりにも多い。
手間ひまかけてクライアントと伴走する!そう覚悟していない診断士があまりにも多い。
などなどの理由で、稼げない診断士が多いということでしょう。
診断士として独立開業し、間もない時期ならば、まだ理解できます。正直、小職もそうでしたから…。
独立して間もない頃…3年間は、それこそ必死で足掻きました。
何に?クライアント様との接点開発に…です。
これは持論ですが、接点開発は他人や協会に委ねるものではありません。そうすると、望まないクライアントとの縁が、無理矢理つくられることになります。
中小企業診断士は、クライアントを選ぶべきです。
価値観が合う社長、志の高い社長、社員を心から大切にする社長…、自責型の社長…。
そして「是非この会社を支援したい!」と心から思えるご縁があった時。
中小企業診断士としての価値がマックスになるでしょう。
それが、中小企業診断士への本懐だと信じています。
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