人事考課制度の目的−1
人事考課制度はお創りでしょうか?
ひと頃、コンサル会社に依頼し、多額のコストをかけて人事評価・考課制度を創る企業が増えたことがありました。
結果、「宝の持ち腐れ」現象。まったく使われずにお蔵入り…という企業が多く出ました。
人事考課制度の目的は何でしょうか?これを見失うと必ず失敗します。
一言でいいましょう。目的は、「スタッフ・社員のモチベーションを上げるため」です。
副次考課として、あくまでも結果として、コスト(人件費)の効率的配分が存在します。
給与というのは、不満足の解消にはなりますが、満足の解消にはなりません。つまり、際限なく上を欲するようになるものです。
ですので、限られた財源・原資の中で最適な人件費配分を目指す場合、じっくりと議論して考案した人事考課制度を創る必要があります。
外部のコンサル会社や社労士事務所に丸投げ…これが一番やってはならないことです。
先述したように、「まったく現場に即していない(汎用品の使い回し)」「評価項目の表現が抽象的すぎて、考課者の主観が入りやすい」などの改悪現象に満ちた完成品として、納品されることが往々としてあります。
中小企業が、人事考課制度を創出・改定する場合、外部の専門家を加えた(コーディネーターとした)委員会・プロジェクト形式で策定するのがベターです。
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