中小企業における人財の”育み方”−2
人財育成こそ、企業育成の第一義であることは、前回書きました。また、経営者の人柄が人財育成を左右することも主張しました。
人財育成を決定づける要因の優先順位として、経営者の人柄が第1番に位置付けられますが、今回はその他のファクターについて述べたいと思います。
人財の育み方 その2…経営理念の理解と共有が左右する
何と言ってもやはり、経営理念の共有が大切です。
経営理念は、その企業が向かうべき目的を端的に表したキャッチフレーズです。また、全スタッフと共有すべき価値観です。
ですので、我が社の向かうべき方向性を示した、経営理念の理解を深めるような取り組みが推奨されます。
経営者や役員のみで経営理念を決めたり、または、どこかの優良企業の経営理念をそのまま使用したりする方も見ますが、全く意味がありません。
また、経営理念を決めているのにも関わらず、経営姿勢がそれに沿っていないことも散見されます。
こうなるともはや、理念自体が蛇足ということになりかねません。
経営理念を全社的な共有価値観として、浸透させる…これが人財育成の土壌作りには欠かせないのです。
人は、物事を忘れる動物です。せっかく創った理念も日々の業務にあたる内に、ついつい忘れてしまいがちになるものです。
だからこそ、反復連打で経営理念の理解を促すような取り組み(研修や勉強会など)が望ましいのです。
朝礼や会議の始まりなどで、経営理念を唱和されていますか?その意味は、「初心に帰る」ことに他ならないのです。
経営者自らが、我が社の理念について語りつくす…これが、明日の我が社を背負う人財育成の大切なファクターです。
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