経営理念は組織に浸透していますか?

さまざまなクライアント様を支援していますが、経営理念が組織に与える影響をつくづく考えさせられるこの頃です。

昔、経営理念(社是、使命感、クレドなどとも言います)の意義を、当時の上司に尋ねたところ…「苦しい時や辛い時に理念を唱えて乗りこえるのです。」という答えが返ってきました。

はっきり言いましょう。そんなのウソです。

経営理念の意義は、一言で言うと「全社共通の価値観であり、事業目的そのものを表現したもの」です。

しかし、せっかく明文化した経営理念を組織に浸透(全スタッフの絶対的合意事項として理解)させることがないと、絵に描いたモチ(立派な言葉を使えば使うほど)になりかねません。

小生が支援して経営理念を創出する際は、必ず幹部・スタッフを巻き込みます。

なぜなら、組織に浸透するためには、トップダウン型での制定では限界が見えるからです。

また、理念はできるだけショートなキャッチフレーズで。また、それに続く行動基準は、仲間・同僚へ、お客様へ、関係先へという3点からの切り口で行動基準(約束事)を制定します。

これまで、立派な経営理念を作っているのに、構成員(社員・スタッフ)が全く理解していない会社をかなり見てきました。

その原因は、経営者・役員・幹部自体が理念そのものに沿った言動をしていない、理念からブレてしまうなどの現象が見られることです。

朝礼や会議のスタート時に、経理理念を唱和するのはなぜか?

唱和することで、日々業務にあたるうちについつい忘れがちな”初心=経営理念”を思い出すためなのです。

経営理念が末端のスタッフのハートまで、理解・浸透している企業は強い!

一体感や強固なチームワーク、目標に向き合うための総合力を発揮するために、経営理念の意義を今一度見直してみませんか?

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