敵をつくらない経営
「三方(さんぽう)よし」という言葉。近江商人が心得としたことを言葉にしたものです。
曰く「売り手(企業側)良し」「買い手(お客様)良し」「世間(地域社会)良し」の三つの「良し(満足)」のことで、売り手と買い手がともに満足する。かつ社会貢献もできる商売があるべき姿である…という主張です。
この「三方よし」という言葉は、至極名言だと思っています。
現在の企業経営のありかたに、そのまま直結すると感じているからです。
恩師、坂本光司先生から「企業経営とは、5人の幸せを追求・実現することである」と教わりました。
5人とは、「社員・スタッフとその家族」「関係先・仕入先とその家族」「お客さま」「地域社会」「株主」のことを言い、その優先順位に意味がある…と。
日々、中小企業経営の現場を駆け回っていると、その教えが正しいということを実感します。
つまり、「敵をつくらない経営」です。
特に、1・2番目の「社員・スタッフ」「関係先・仕入先」からよく思われない経営は、結果としてお客さまからよく思われず、業績も向上しない…という考えです。
まず目指すべきは、一番身近な「社員」「関係先」から、この会社が大好きだと思われるような企業経営を目指すべきです。
最大で最強で唯一無二の経営資源は、「ヒト」であり、人財最重視の経営こそが中小企業が目指すべき経営指針だからです。
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