失敗する起業家の特徴−1

起業家が事業を起こし、商売を始めることはとてもいいことだと、個人的には考えています。

また、中小企業診断士として起業家を応援したいと考えていますし、実際に支援もしています。

けれども、中にはこんな方は”商売を始めると危ないな”と、つい思ってしまう方もいます。

今回は、そんな方の特徴について考察したいと思います。小生の経験上、実際に見てきた起業家の特徴ですし、机上の空論ではありません。

以下、その特徴です。全10項目あります。

 

①計画なき、行き当たりばったりの商売をしている。

②善悪の判断をせず、損得判断で物事を決定している。

③自分の商売として向き合っていない。

④決断・実行を他人に頼っている。

⑤売りたいもの(商品・サービス)に対する絶対的な

強みができていない。

⑥“何の価値”を世の中に提供するか?確立されていない。

⑦事業シミュレーションが“甘い”。

⑧理念(事業の目的)が不明確または不純。

⑨数値・業績管理を理解しようとしない(専門家まかせ)。

⑩支えられない商売(経営)をしている。

順を追って詳細に解説していきます。

 

まず、①の計画なき行き当たりばったりの商売をしている。

事業は計画が必要です。計画を立てて実績を上げ、その予実対策を練る…これが基本なのです。行き当たりばったり商売は、不測事態があった時に対処できません。

商売というのは、不測事態の連続なのです。

②善悪の判断をせず、損得判断で物事を決定している。

損得勘定は、お客様やスタッフ、取引先に見透かされます。損得というのはあくまで結果現象。

商売の判断は、善悪(顧客やスタッフにとって良いことか、悪いことか)で判断し実行していきましょう。

③自分の商売として向き合っていない。

うまくいかないことを、周りのせいにする経営者は結構散見します。

会社の最高責任者は、社長・経営者です。「敵は内にあり、見方も内にあり」という気持ちを持って、商売に邁進しましょう。

〜つづく

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