経営理念・企業理念の重要性を主張する理由
いい企業・いい中小企業の趨勢は、経営のやり方(手法)ではなく経営のあり方(姿勢)が決定するというのは恩師・坂本光司先生の言葉。
日々、中小企業経営の現場を駆け回っていると、そのことが本当に正しい主張だということを実感します。
企業理念や経営理念は、「現場社員から、幹部・経営者に至るまで、可能な限りメンバー全員の想いを込めましょう」というのが小生の主張です。
最も良くない事例…。
何の想いも込めずに、インターネットなどから引っ張ってきた言葉をつなげただけの経営理念。これを推奨していたエセコンサルタントも知っています。
経営陣もしくは経営者だけで、自分たちだけの価値観を言葉にした経営理念。
理念は目的であり、共通の価値観・絶対的合意事項のはず。
経営陣だけで策定するのはナンセンスです。
少なくとも、現場に最も近い幹部・リーダーは策定に参画すべきです。
マーケティング戦略や営業戦略、組織づくり、情報発信(IT化)戦略などの各種戦略。
財務管理や節税、M&Aなどに至る一連の事業活動は、経営理念から一貫した価値観が統一されていないとうまくいきません。
経営者・幹部が「何のためにその事業をしているか?」、現場スタッフが「何のためにその仕事をがんばるのか?」が一貫した価値観で統一されていないと、その活動はチープなテクニックにしか過ぎないのです。
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。