コストカッターの限界

毎日のようにマスコミを賑わしている、日産のゴーン会長を取り巻く一連の事件。

彼は非情なコストカットを断行して、当時苦境に立たされていた日産自動車を救ったのだとか…。

立て直したゴーン会長のコストカット手法を肯定するような記事も散見されますね。

経営の目的とは何なのでしょうか?

自分はその価値観のズレが、今回の一連の騒動を拡張しているような気がします。

経営を”儲けるため”とした場合、ゴーン会長の手法・手腕は功績として大いに賞賛されるべきだと思います(事件内容は全く別です…念のため)。

しかし、経営を”関わる人々の幸せの追求”とした場合、彼の手法・手腕は全く評価に値しません。

工場の閉鎖や下請け企業へのコストダウン要求によって、路頭に迷った会社・人々が大勢いるわけですから…。

日本的経営は、”義理と人情に裏打ちされた幸福追求の経営”だと思っています。

またこの考え方が、すばらしい価値観であることをこれからも信じていきたいと思います。

日本を代表するものづくり企業「日産自動車」が、そもそも経営に対する価値観が全く違う(おそらくですが)外国人の経営者に再建を託したこと自体が、ボタンの掛け違いにつながったのでは…?と考えてしまうような事件です。

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