中小企業診断士の実際 〜クレーム感を対クライアントに持つとき

中小企業診断士として、プロコンとして、クライアントに対してクレーム感を持つことが稀にですがあります。

中小企業の経営者は、すべからく尊敬すべき存在として、診断士はリスペクトしなければならないというのが不変持論ですが、中には例外もあるのです。

もっともよくない事態が、「ちゃぶ台返し」という現実です。

例えば、経営会議(意思決定会議)で決定した戦略実行事項を、経営者の鶴の一声でスクラップしてしまうことです。

こんな時、コンサルタントは出る幕がありません。

コンサルタント、中小企業診断士として、何の価値もなくなる事態になります。

中小企業診断士は、経営の意思決定に対する情報提供と指南役にしか過ぎないからです。

経営の様々な判断、決断をするのは経営者です。しかし、意思決定機関である経営会議の決定事項遵守は、ルールです。

「責任転嫁」型の経営者にも、クレーム感を否めません。

経営は課題の連続です。つまり、うまくいかない場合が多いのです。

うまくいかない時、それをどう乗り切るかが経営なのですから、うまくいかない理由を責任転嫁(社員やメンバーに、ひいてはコンサルタントに)する経営者とは、早晩ご縁が無くなっていきます。

また、ドタキャン型の経営者もよくありません。コンサルタントは、時間を切り売りする専門家です。

明日のスケジュールを平気でドタキャンする経営者にも、「誠心誠意お手伝いして、協力しよう」などというモチベーションは薄くなっていくものです。

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