点でなく線でもなく、面で戦う多店舗展開

中小小売店が商売をするとき、業績が好調もしくは地域的な戦略により、2店舗目3店舗目を出店する場合が多くあります。

多店舗展開をする場合、個店での商売とはまったく違う「経営的考え方」を取り入れていく必要があります。

つまり、点でなく面で戦うというオペレーションの導入です。

もし、点のまま個店の裁量に任せてしまうと、経営上よろしくない事態を招きかねません。

そして最終的には、同じのれん(ブランド)で商売をすることが困難になり、独立や店舗撤退を招いてしますのです。

面で展開する経営で、もっとも重要なのは、「経営理念の共有化」に他なりません。

理念=事業の目的を統一し、そこから派生する経営オペレーションを展開していきます。

当然のこながら、経営理念が「儲けること」となった場合、その多くのオペレーションがうまくいきません。

そして、多店舗展開(2店舗以上)をする場合、定期的に価値観の共有を図る研修会を実施し、目的の確認をします。

また、月に一度の店長会議を実施し、課題の洗い出しと解決のためのディスカッション形式会議を実施します。

経営計画書は同じフォーマットで1冊にまとめ、各店舗が多店舗の状況を把握できるようにします。

よく目にするのが、業績が悪い店舗の店長が結果を締め上げられるという圧迫型会議。これは待った雨時代遅れで無意味です。

各店舗の課題には、経営全体(ブランド全体)で向き合い、課題解決策を考案することが大事です。

これこそが、「面で戦う」という意味なのです。

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