中小企業診断士として生きる−7 〜その価値とあり方の考察〜
中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格です。国家資格なので、”国が認めた資格(名称独占)”ということになります。
前にも述べましたが、国家資格は「免許証」のようなものですので、仕事は”経営コンサルタント”ということになります。
のべ15年間の経営コンサルタント業務を経て、つくづく思うことは「経営コンサルタントはクリエイティブ」な仕事だということです。
コンサルティング・ノウハウを開発するスキルが求められます。
これは、書籍やインターネットから引っ張ってきたノウハウをそのまま利用することではありません。
経験と想像に基づいた、ノウハウ開発です。
現場でコンサルティング支援に携わっていると、「もう少し見やすい資料にならないか」とか「こんなワークシートがあれば、戦略立案がやりやすい」などの問題意識が浮かんできます。
そんな時に、頭に浮かんだノウハウを、こまめにメモっておく。
その積み重ねが、オリジナルノウハウになっていきます。
オリジナルノウハウの源泉は、診断士試験の教科書に載っている内容では限界があります。
常に現場を診て、現場の声を聞き、現場の事実(出来事)に肉薄していかないと、ノウハウは蓄積できません。
経営コンサルタントの本分は、「個別具体的なクライアントの個別具体的な課題に、個別具体的な手法で、個別具体的なノウハウで向き合うこと」なのです。
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