中小企業診断士として生きる−14 〜その価値とあり方の考察〜

中小企業診断士として、報酬よりも嬉しいことがあります。それは、何よりクライアントの社長、幹部、スタッフの方々からの言葉です。

ただ、「あなたのおかげで儲かった」とか「おかげで利益が出たよ」などという言葉はあまり嬉しくはありません。

利益はあくまでも結果現象であり、それはコンサルタントの功績ではないからです。

利益は、クライアントのメンバーの皆様(社長、幹部、スタッフの方々)が頑張った結果なのですから。

利益が出てよかったよ…と言われて喜ぶのは、一部の税理士先生くらいでしょう。

中小企業診断士として、もっとも嬉しい言葉は「会社が良くなったよ(いい会社に一歩近づいたよ)」という言葉です。

社風が良くなってきた(会社の空気感が洗練された)とか、スタッフが生き生きしてきたなどという言葉も嬉しいものです。

中小企業診断士の最大のミッションは、「クライアントを元気にすること」なのです。

クライアントを元気するための第一条件は、経営に関する知識やマーケティングのテクニックではありません。

自ら明るく、元気に振る舞い、常に謙虚で経営者を敬い、約束を守り、前向きな提案をする…そのあり方(姿勢)です。

今日はご縁があった、尊敬すべき社長の誕生日でした。

お祝いのメールを送ったところ、「ご縁に感謝です。いい会社になっていってます。」との言葉をいただきました。

報酬よりも、プロコン(中小企業診断士)として心から嬉しい、「生きている意義を感じる」瞬間です。

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