使えない人事考課制度−2

人事考課制度の目的は、前回の記事で述べました。今日は、「使える人事考課制度はこう創る」という話をします。

人事考課制度を策定するとき、専門家に丸投げで作ることは失敗への近道です。

専門家は所詮外部の支援者(サポーター)です。ですので、自社の実情にマッチした”使える人事考課制度”を創るためには、社内の有志を交えたプロジェクト型で作り上げることがベターです。

プロジェクトメンバーは、”やる気”を重視して構成します。

プロとしての経験から、”使える人事考課制度”を策定するためには、丸一日(約6時間)のプロジェクトディスカッションを実施して、最低12日はかかります。

月に一度のプロジェクト会議を開催するとすれば、1年のプロジェクト期間を想定することが必要となります。

プロジェクトメンバーは、あまり多いと議論が進みません。

メンバーの数は、会社の規模や部署数にもよりますが、50人規模の会社として5〜7人ほどがいいでしょう。

中小企業診断士をはじめとした、プロの専門家はファシリテートし、アイデアが出やすい、また議論がしやすい空気感を演出します。

ゼロからイチを創り上げる長期間の議論を遂行するためには、”愉しく創り上げる”取り組みが不可欠だからです。

また、人事考課シート(評価シート)の理想はA31枚のボリュームに収めましょう。

評価項目は、定性評価項目で10〜12項目がベターです。評価項目が多すぎると、評価者が疲れます。

そして、できる限り定量評価(業績評価)を盛り込んで、業績達成の喜びを皆で分かち合うような考課制度に仕上げましょう。

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