コンサルティングのイノベーション
経営コンサルタントとして活動して、のべ15年になります。この月日を振り返って、コンサルティング業界はイノベーション(革新)が起こりにくい業界であると感じています。
会計事務所業界は、AIの発展によるイノベーションの渦の中にありますが、現場型の経営コンサルティングは、未だにアナログによる支援が主流です。
いや主流というより、その方が中小企業の実態に沿ったものであるということが言えます。
いくらIT導入による経営の効率化を図っていても、経営コンサルティングは人間くさい支援として、これからも普遍なのではないでしょうか?
経営コンサルティングは、「クライアントの未来を創る」「新しい価値を創造する」支援です。
”ゼロからイチを創る”支援ですので、この分野はAIが不得意とする分野なのです。
しかし、IT化によるイノベーションは起こりにくいとしても、経営コンサルティングに革新は不要かというとそうではありません。
経営コンサルティングにあたるプロコンは、みずからの支援ノウハウを常に開発していくスキルが求められます。
中小企業が新商品開発に着手して、経営革新を仕掛けていくことと同じです。
”考えやすいワークシート”や”より見やすい図や表”…今までにないような斬新な考えに基づくレポートやプレゼン資料…全てが開発し続けるべきノウハウだと言えます。
経営コンサルティングのノウハウ開発は、このことを言います。
中小企業経営の現場で、真摯に課題解決にあたっていると、ノウハウ開発に迫られます。
コンサルタントは、その開発プレッシャーに立ち向かう思考力が必要です。
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