中小企業診断士は稼げる資格である−10

経営理念の創出支援、経営ビジョン書・単年度経営計画書の策定支援は、中小企業診断士にとって基本中の基本の仕事であり、実現すれば多くのクライアントから感謝される仕事です。

単年度経営計画書は、多くの会計事務所が作る事業計画書と違い、中小企業診断士のプロのなせる技が試される重要な仕事であると言えます。

事業計画書は、単なる業績計画数字の羅列では意味がありません。

数字の計画には、”計画の根拠”が必須です。数字は売上、粗利益(売上総利益=売上ー売上原価)の計画作りが、第一に来るでしょう。

基本的には前年の数字を基準にして策定していきますが、よほどの改革要素がない限り、前年比103〜105%の伸びで策定する方が無難でしょう。

減収時代の今日、前年比110〜120%の売上伸びを策定している計画書をたまに見ますが、全くもってナンセンス。

あまりにも高すぎる売上目標は、メンバーの疲弊を招きかねません。

そして、売上計画は売上の公式(客数×客単価)に沿って裏付けしていきます。

粗利益計画も重要です。粗利益は、売上原価の逆数です。

原価率は、適正に策定していきましょう。原価を下げれば粗利益が上がり、”儲かる”図式になりますが、低減させればいいというモノではありません。

原価というのは、経営にとって最も大切な”クオリティ(品質)”に直結していきます。

原価を下げれば、同時に品質も下げてしまう事態にもなりえます。

このように、より説得力のある、リアル感のある事業計画書が、”中小企業診断士が支援する”技です。

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