経営基盤強化メカニズム−4

経営理念(企業理念、社是、クレドなどとも言います。以下経営理念)を進むべき方向性を示すベクトルとした時、理念に沿った中期ビジョンや事業計画を立案していきます。

今回は、中期ビジョン策定について記述します。

中期は概ね3〜5年計画のことを言います。近年は経済情勢がめまぐるしく変化していき、10年先の情勢は全くもって不明です。

例えば、およそ10年前までにクラウド会計がここまで進化し、会計事務所の存続を左右する技術として発展することを(予言する人はいたとしても)予想できたでしょうか?

ですので、中期ビジョンは3〜5年のスパンで計画立案していくほうがベターであると考えています。

中期ビジョン書の策定意義ですが二つあります。

ひとつが、企業の未来像を見える化して「経営者の指針とする」こと。その際、策定は「3〜5年後にはこうなっていたらいいな…」という願望を”届く範囲”で明確化することです。

「こうあらねばならない」という義務感的な策定や、「とうてい到達できない」という幻想的な策定もナンセンス。

ふたつめは、”社員スタッフの目標として見える化する”ことです。

所属する会社が3〜5年後に到達予想している未来像を示すことで、社員・メンバーのモチベーションは上がるものです。

そして経営ビジョン書は、単年度事業計画書と同様に数字の羅列だけでは意味がありません。

未来像を、各種政策ごと(人事政策、商品政策、財務政策)や拠点展開、投資予定などを盛り込んだ魅力あるモノに仕上げることが大切です。

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