キャッシュフロー経営

創業や起業間もないころは、資金繰りというものに苦労します。経営資源のひとつ「カネ」の源泉は売上(収入)であり、コストを差し引いた利益なのですが、赤字であってもお金が回っていれば倒産することはありません。

資金が底をつき、融資するところも無くなった時に企業は”死んで”いきます。

ですので、キャッシュフロー(現金の残高や流れ)には、経営者として気を配っておく必要があります。

借入金がなく無借金の場合、営業利益はほぼキャッシュ残高となります。

小生が「中小企業は無借金経営が理想」と主張しているのには、このような理由があるからです。

製造業や飲食店などの”投資型商売”の場合、営業利益に減価償却費をプラスして営業外費用(金利など)を差し引き、さらに借入金返済額を引いた金額がキャッシュフローということになります。

借入金の返済額は、損益計算書(P/L)には記載されません。ここに落とし穴があるわけですが、営業利益がプラスになっていても、現金(キャッシュ)が”足りない…”という事態があり得るのです。

中小企業経営者には、資金繰り表を作って日々変わっていく現金の流れを管理しておく必要があります。

「会計事務所に任せているからいいさ…」では、きょうびリスクがありますよ。

会計事務所は多くのクライアントを抱えています。自社だけ特別…という認識は甘い。

キャッシュの動きを把握・管理するのは、経営者自身の仕事です。

いつまでにどこから、いくらの入金があり、いくらの出金があるか…そして、財務的に厳しくなるのはいつ頃で、どんな資金調達戦略があるか…。

最低でも3ヶ月先の先行管理が重要です。

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