理念経営の難しさ−2

経営理念が、会社内構成メンバーの共通の価値観として浸透していく時、時として”理念に掲げているフレーズ”を勘違いして捉えてしまう現象に遭います。

企業経営は須らく、働く愉しさを追求して、構成メンバー(社員)の幸せを実現する組織でなければならない…というのが小生の主張なのですが。

「愉しい会社をつくろう」とか「いい会社をつくろう」という社是(理念)を掲げた場合、「愉しさ=楽」「いい会社=給料が高く休みが多い会社」などと勘違いをしてしまう社員が出現しまうことです。

”愉しい”という真意は、決して”楽(らく)な”という意味ではないのです。それは、待ち受ける課題に立ち向かう愉しさ、課題を解決し乗り越え、成長していく愉しさ…に他なりません。

また”いい会社”の真意は、社員・お客様・取引先企業がみなWin-Win-Winの会社です。そのためには、努力が必要です。苦しみが伴います。弛まぬ向上心が必要なのです。

他積的に”だれかが、もたらしてくれる”ものではなく、自らの努力で邁進し、勝ち取るものです。

企業努力と企業価値を高めていった結果として、”いい会社”という社会評価につながり、結果として好業績を実現させます。

だから…理念経営は難しい…といって放棄するのはナンセンス。経営理念を見える化し、フレーズ化し、理念にベクトルあを合わせて各種戦略を立案・実行していく。

その気概と覚悟、そして継続的な努力が、経営者・幹部には求められるのです。

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