その商売、きっかけは何ですか?
千載一遇のチャンスという理由で、安易に始めてしまうビジネスほど危険なものはありません。
「この商売は儲かる」からとか「今の事業がうまくいかないから、はやりのビジネスを始めた」などという理由の経営者の依頼を、小生はお断りするようにしています。
何も「社会貢献」をビジネスの理由にしてください…と言っているわけではありません。念のため。
ビジネスを始める時…成功する経営者には、ほとんどの場合「美しいきっかけ」があります。※この場合の”成功”とは、長い長い期間にわたり継続発展していく経営を言います。
損得勘定で始めるビジネスは、損得勘定経営に陥り、損得判断になっていきます。その結果、人財よりも日々変化する業績(売上、利益)を大切にしてしまうのです。
経営の本質は、関わる人々が”幸せ”になることです。
商売の目的は、金儲けではない。お金儲けは、一生懸命お客様を幸せにした結果現象です。
お金儲けがきっかけで始めたビジネスのコンサルティング相談を受けた時、やんわりとお断りするようにしています。
「儲け方教えます!」とか「お客を増やす方法!」などと自信を持って宣言するコンサルタントもいますから、そのような輩の出番でしょう。
商売のきっかけは、「経営理念」や「社是」のフレーズに現れてきます。
美しいきっかけによるビジネスは、美しい経営理念が出来上がります。なぜなら、経営理念こそがその企業価値を最も端的に言い表したフレーズなのですから。
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。