中小企業が、コロナ情勢に際し取り組む戦略 〜財務戦略編ー1〜

企業経営は決してお金儲けの手段でありません。お金儲けは、結果現象として現れるものであり、企業経営の目的は「関わる人の幸せの実現」なのです。

ですので、戦略としての優先順位は決して1番ではありません…ただし、平時においては…です。

現在のような緊急事態(コロナ情勢)においては、ありとあらゆる手段を講じて、資金確保に努めます。資金は、企業にとっては血液も同然。無くなってしまえば、即失血死ということになります。

中小企業診断士として現場を駆け回っていると、お金のことで苦慮している中小企業経営者が本当に多い。

実は”お金が足りないこと”には原因があり、それは収入源(売上)によるものではなく、実は”管理=マネジメント”にあることが多いのです。

毎年赤字計上という企業を時々見かけますが、共通点は普段からの資金管理の杜撰(ずさん)さというものです。

はっきり言いますが、企業は赤字では倒産しません。赤字でも、将来性豊かな戦略を講じていれば、金融機関が手を差し伸べるからです。また、資金調達の方法はいくらでもあります。

企業は資金の調達ができなくなった時に、倒産のリスクが限りなく高まります。その要因は、普段からの散財や資金マネジメントの皆無、会計事務所任せの体質などによるものです。

経営者であるならば、自社の現状(特に財務)は、大枠の認識をしておくのは必定です。

毎月の資金繰り管理表を策定し、現金有高を把握し、支払いの期日と額を管理しておく。

このような緊急事態になればなおさら、普段の経営能力が露呈してしまいます。

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